日々、多くの製品に様々な香りが加えられている中で、私は「無香料」へのこだわりを持っています。洗濯洗剤やボディーソープ、トイレットペーパーに至るまで、できるだけ無香料のものを選び、心と体がゆったりと落ち着ける環境を整えています。
強い香料に囲まれていると、いつの間にかその香りが日常の一部となり、私たちが本来持っている繊細な嗅覚が鈍くなってしまうこともあります。嗅覚は、私たちにとって大切な情報をもたらしてくれる感覚で、微細な変化や気配を感じるための「アンテナ」でもあります。自然の香りや空気の中に溶け込む、わずかな香りを感じられるようになることは、ヒーラーとしての私にとっても大切なことです。
スピリチュアルな観点から見ると、嗅覚と「第三の目」とのつながりも興味深いものです。嗅覚は、脳の「嗅球」という部分にダイレクトに働きかけ、記憶や感情に直接触れる力を持っています。たとえば、特定の香りが突然過去の感情を呼び覚ますことはありませんか?これは「プルースト効果」と呼ばれ、香りが記憶に刻まれているからこそ起こる現象です。
また、スピリチュアルの世界では、嗅覚を通じて「ハイアーセルフ」や高次のメッセージに気づきやすくなると言われています。香りがもたらす深いリラックスは、内なる声に耳を傾け、心が解き放たれるきっかけを与えてくれることがあるのです。私は、この「無香料」の選択が、自己の内面とより深く繋がり、微細なエネルギーに気づきやすくするための、大切なサポートだと感じています。
香料を避けて、本来の素材そのものの「無」の香りに身を置くことで、私たちは自然のリズムと共鳴し、心が一層クリアになっていきます。日常にほんの少しでも「無香料」の時間を取り入れてみることで、より穏やかな心、深い気づきと共に、自分自身を癒すひとときが広がるでしょう。
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